Thursday, September 17, 2015

生物多様性??

10月10日(土)にもう一回自然環境をテーマに講座を予定しています。

生物多様性ってなんだろう? ~自然保護のルールとマナーを学ぼう!~

今回は中学生以上が対象で、最新の考え方に学びながら生物多様性と人の暮らしが両立する方法をさぐります。

何にせよ多様性を保つにはバランスだと思うのです。そのバランスを保つには知識も必要だという事。全ての知識を頭に入れておく事もないと思いますが、何かを始めるときの基盤となり、そこから少し考えて調べてみるきっかけになると良いと思います。

我が家にもビオトープがありますが、佐鳴湖湿地から持って来た持ち運ぶ事も許されない特定外来植物をそうとは知らず持ち込んでしまい思い切り繁殖していました。先日NPOネットワークセンターの小林事務局長よりツッコミを受け、撤去しました。

川にゴミを捨てては環境に悪影響が出るということは誰でも知っています。この場合、捨てる人は悪いと分かっててやっているのだと思います。一方、善かれと思って持ち運んだ生物が逆にその環境にとって脅威となることもあるようです。そして、そのことはほとんど知られていないのが実状の様です。

今回は共催といっても、諸先輩方・先生方におんぶに抱っこで私自身は知識ゼロで挑んでいます。詳細・申込は、Save Japan Project公式ページにて。

Friday, September 11, 2015

かめをたべたかった!

気付けば9月。ブログを一ヶ月以上も放置して、私は何をやっているのでしょうか?少しずつ考えている事を実現に向けて進んで入るのですけど、空回りが大半です。

さて、本日は9月5日に開催されたSave Japan プロジェクト「佐鳴湖にひそむ曲者をさがせ!」というイベント。浜松NPOネットワークセンターさんと今回共催させて頂き、いろいろと勉強になりました。

雨の多い今月、貴重な晴れ間となりました。まずは浜松水辺を愛する会さんと元日体高校の藤森先生が主催の魚類調査に参加させていただき、入野漁協さんの定置網にかかった実に多様な水の生物を観察しました。

佐鳴湖は海水と淡水が混じる汽水ということで、ウナギ・スズキ・フグ・ボラ・コノシロ・フナ・アユ・オタマジャクシなどが一緒くたになっているなんてなんとも不思議でした。曲者である外来種カムルチーやミシシッピアカミミガメも大物が見られました。
浜松市内でも佐鳴湖から新川周辺はとても多様な生物が生きる重要な自然地区だとのことです。水辺を愛する会さん、入野漁協さんのお話では、近年はミシシッピアカミミガメが年々増えているということです。 この日も10匹程度捕まっていました。大きい物では実に30cm近く。実はこのイベントで企画段階では「亀を食べよう!」と意気込んでいたのですが、調理が難しいとのことで断念。実際にあの大きさの曲者を目の当たりにするとやっぱり自信をなくしてしまいました。
当日、佐鳴湖水族館を展示されていた佐鳴湖ネイチャークラブさんの「ご一緒にどうぞ!」のお誘いにありがたく便乗して、種類毎に分かり易く展示された魚類を観察した後は、曲者=外来種のことを紙芝居で学びました。

外来種というと外国から来た生物という解釈になりがちですが、国内でも異なる地域からその地域に生息していない生き物を持ち込んでしまうと外来種となります。環境に適応せず死滅することもありますが、環境に合ってさらに天敵がいないなどの理由で大繁殖してしまうケースもあります。外来種の中でもカムルチーなどのように適応しても元々の生態系に然程影響の出ないものもあります。


佐鳴湖やその周辺にひそむ曲者=生態系を崩す外来種は、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエル、アメリカザリガニ、タイワンリス、ソライロアサガオなどです。彼らは繁殖能力が高かったり、天敵がいなかったりして他の生物を駆逐してしまっているそうです。彼らはただ生きているだけなのに邪魔者扱いされ、駆除の対象になったりしますが持ち込んだのは人間なんですね。

その後は入野恊働センターに移動し、生物を紹介して頂いた静岡大学の戸田先生による70センチ越えのスズキ解体ショー。子ども達も小さなセイゴを捌いたりしました。
子どもも大人もかなり働いてくれて、大助かり。午前中観察や学習が多かったのでこういう実践的なものは待っていましたという感じでした。
曲者は食べれなかったけど、お腹いっぱいになりました。
静岡新聞中日新聞、浜松ケーブルテレビでも発信して頂きました。

話が更に長くなりますが企画段階で、私たち前述の通り亀を食べるつもりでおりました。でもどうやら調理が難しいだろうということで流れたのです。何故亀を食べたかったかというと、そういう趣味とかではないのです。私小さい頃から動物が好きでしたが、飲食店兼自宅に住んでいたので毛の生えた生き物はNG。クサガメの子がめを何匹か捕まえて飼っていたのです。

で、娘らと一緒にまた飼おうとして一度はミシュリくんというクサガメがやってきたのですが、何者かに連れ去られてしまいました。その後出会えるのはミシシッピアカミミガメばかり。トップの写真はこの春お婆ちゃんが拾って来た生まれたばかりの子ガメです。この子たちは大きくなるので飼えないことはわかっていましたが、いろいろ調べるうちに飼うどころか生態系を圧迫しているので駆除の対象になり得るということがわかりました。

ミシシッピアカミミガメは雑食で水辺の生き物や水草、鳥の雛なども食べてしまうそうです。ある地域では睡蓮が全て食べられてしまったり、田んぼに侵入し稲を荒らしたりするそうです。また巨大になるため増えると糞尿で水質も悪くなるそうです。適応力が高く都会の汚染された河川でも生きて行けるとのことです。

亀に罪はないのに、殺されなければならなくなるかもしれない。と、考えるとならばせめて美味しく頂けないだろうかと考えたのです。でも今回個人で食べるのもちょっと難しいと思いました。では、私たちに何が出来るでしょう?

7/28に環境省はミシシッピアカミミガメの輸入を規制する方針を固めました。元々は人間がペットとして輸入・販売し、飼育者が飼いきれず水辺に放ったものが野生化し繁殖し続けています。まずはこんなに大きくなるということの周知を促し、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメの幼体)を安易に入手することをやめようと呼びかけて行かねばならないですね。という第一歩のイベントでした。でも、もっともっと出来る事はないのでしょうか?

Save Japan Project 公式サイト