Thursday, April 30, 2015

創造都市ってなんだ?

またまた長い事ブログを放置しておりました。年度末から年度始めにかけて、個人事業・任意団体・お母さん業の全てに於いていろいろな行事や期限が立て込み、元々ギリギリにならないと動き出さない性格も災いして休日もコンピューターに一心不乱に向かっているという状態でした。

その中でたくさんの勉強会やフォーラムに参加しましたので、こちらで紹介させて頂きます。

まず、クリエイティブサポート・レッツの運営するのヴぁ公民館で2/26開催された
「山森さんに“創造都市”の話を聞く」
え!?かれこれ2ヶ月も前の話を今更!!そうです、今更です。記憶も定かではございますが、無いよりましかと。

まず山森さんって誰?ってなりますよね。彼はかなり多才で、話をしていると知的くだらなさに溢れており大変に面白い方ですが、かのような人材の宝庫クリエイティブサポート・レッツ職員でもありますが、創造都市研究家でもあります。

浜松市は数年前から創造都市を目指していると言っています。そして昨年12月にはユネスコ創造都市ネットワークに音楽分野で加盟したと騒いでおりましたね。それを聞いて、私は「じゃあ、街の景観がデザインシティ的になっていくんだね。クラシック音楽にもっと力を入れて行くんだね。クリエイターがまちづくりにどんどん起用されていくんだね。」とアートとかデザイン寄りに考えていました。

ですが、ですが、山森氏の話を聞くと「創造都市」とは全く違うものなのです。実際に浜松市のHPに掲載されている文章を抜粋すると、

浜松市が目指す創造都市の姿

  • 浜松のものづくりや音楽、多文化共生などの根底にある“やらまいか精神”“柔軟で寛容な市民性”が、まちづくりや暮らしに広く活かされていく都市
  • 市民が常に新しい試みにチャレンジし、次々と新しい価値を生み出していく都市
  • 創造的な人材や企業が集積し、日常空間を創造空間(魅力的な都市空間)に変え、市民の暮らしに刺激を与えていく都市
実は主役は音楽家やデザイナー、クリエイターもまぁそうなのですが、市民一人一人なのです。という訳で、昨年度はこの市の創造都市に向けた取り組みの一つの「みんなのはままつ創造プロジェクト」に応募しましたいち主婦のアイデア「こどものせかい創造工房」が採択されちゃったりして仰天した訳でございますね。

もう一つ、知と文化の交流事業楽x学(ラクガク)にものこのこと行き、お話しさせて頂きました。「なぜ私なのですか?」と主催者に訪ねた所、「普通のお母さんだからです。」とのことでした。ここでようやく昨年度に起こった私の周りでの
寸劇たちのつじつまが年度末に合った訳です。

デザイナーでもアーティストでもない私ですが、妄想力はあるのです。小さい頃から頭の中で遊ぶ事が得意ですが、それは今までほとんどに役立った事は無かったですね。むしろ不注意で辛い目に合った事の方が多かったです。普段はとても静かにしていますが、むっつりともっとこうしたら楽しいのに、とか考えている訳です。なので、話し出すと止まらないです。そこにチャンスをもらって実行に移せたら、それはひょっとしたら創造につながるのかもしれませんね。

今社会に溢れている問題の多くは、ひとりひとりが考えること、想像(Imagine)することによって解決するのではないかなと思っています。ただ、学校教育や社会の中で自分の考えを持つ事が推奨されているのかは疑問に持ちます。それを大切にしていこうという方針ではありますが、学校に至っては30人余を一人の教員が引率する時点で物理的に不可能です。その余地を与えられない程、忙しく過ごさなければならない。考える、想像するには膨大な余白が必要だと思いますが、なかなか余白を作れないのが実状です。

緻密さや莫大な情報量といった私たちが長年培って来た能力はグローバル化やIT化にさらされたら、ひとたまりもないと思うのです。グローバル化に第一に必要なのは語学力でもなく、自分の考えを持ち発信する力だと思っています。語学はそのためのツールでしかないですね。これから浜松市にとっても、私たち一人一人にとっても大切なのは、「創造性」だと大いに思うのです。

と、浜松市は随分と素敵なことをかかげているのに、残念なのはまだちょっと市民が「創造都市」が実際指すものの本質的な解釈が出来ず、盛り上がって行かないところですね。といいつつこの「創造都市」についてはなかなか実態がなく、前例もなく、奥が深そうなので、これからもいろいろ情報を得ながら楽しく考えて行きたいと思います。←そう、まさにこれが創造性への第一歩なのです。正解など無いから楽しい。さぁ、みなさんもご一緒に♪