Saturday, April 17, 2021

義経千本桜


春休みになる前のことですが、お友達に誘われて木ノ下歌舞伎の「義経千本桜」を観に行ってきました。お友達の小学高学年、中学生らと観に行ってまいりました。我が家の小学生は歌舞伎を観るのは初めてです。

以下木ノ下歌舞伎オフィシャルページより引用

木ノ下歌舞伎 kinokabu_logo_35

歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に2006年より活動を展開している。

というようにいわゆる歌舞伎ではありませんでした。舞台や美術、衣装は現代風、義経千本桜では、時代が前後するのだが、それにより現代劇になったり歌舞伎になったりしていたように思います。あまり話すとネタバレになってしまいますのでこの辺にしておきます。

COVID -19が広がり、変化した生活にも慣れつつもある今、久しぶりの総合芸術を観劇して作品への感動もあり涙がでました。この一年は漫画や映画といった自宅にいながら触れられるものに限り、また出会いも専ら減ったので刺激はあまり受けていなかったのだと改めて実感しました。小学生たちは「面白かったけど、長かった〜。」と、言っていました。歴史や国語で平家物語を学んだ中学生はとても楽しめたそうです。

今娘は高校受験に向けて気持ちを切り替え勉強に励んでいます。日本の田舎の高校受験に求められるものは知力(知能指数)と空気を読む力(日本的感情指数)かなと感じています。それを高めるためにこの辺の子たちは必死になっているわけですが、やっぱりCQ(文化指数)もうちでは大事にしたいなと改めて感じました。

演劇というのはわかりにくいです。劇団四季や宝塚歌劇団は比較的わかり易いと思うのですが、静岡県が誇る劇団SPACも木ノ下歌舞伎もその中でもちょっとわかりにくいのではないかと思います。衣装やライティングや音や間で感じる芸術、もちろん受け手によって受け取り方はそれぞれです。大ヒットするような映画にはない解釈の面白さがあります。それらを感じられないより感じられた方がやっぱり豊かなのだと思うし、そういった想像力は平和に貢献する力に繋がると思っています。

まだまだCOVID-19の猛威は治まりませんが、少しずつ気をつけながら文化に触れに出かけていく機会を増やしたいと心から感じました。というただの休日の過ごし方の自慢でした。