久しぶりにブログを書きます。春休みにはマレーシアの英語教育の現場を視察に行って参りました。昨年の米国ポートランドとはまた違った刺激がありました。
米国ポートランドと言えば、今全米一住みたいまち、といわれ世界中から先進未来都市と呼ばれ視察に訪れます。3ヶ月滞在してみて、子どもと共に公教育施設にも何度も足を運び得たことは、市民が賢いということ。根本的な考え方の違いもありますが、教育が全く違います。ということは日本は現時点でそういう方向に教育が向いていないのですからどう転んでもまちづくりではプレイヤーの数が違い過ぎてポートランド的にはなっていかないな、と投げやりになってしまいました。まぁ、それでも出来る事をやっていくしかないのですが。
ポートランドは若者文化ではありますが、何十年も前からまちづくりが盛んで、シニア世代が賢く柔軟に、若者文化を受け入れる度量を持ち合わせている、とても成熟した町でした。方や今回はマレーシアのクアラルンプール(KL)。民族多様で現在、外国資本も入り急激に都市化しています。
マレー人、華族、タミル(インド)人が元々住む他民族国家です。ニューヨークに住んでいた事もある私達は割と文化が混ざっていることを想像していたのですが、コミュニティはどちらかというと独立していて、共通語であろう英語も文法は結構めちゃめちゃだったりして、民族間であまりきちんと話し合う場がないのだろうと想像できます。これには政治なんかも絡んでいるので、そういう視点でみると実に面白いです。
KLでは、イギリス系のインターナショナルスクールを視察しました。国際バカロレア認定校とのこと。国際バカロレア(IB)は、もともと世界各国から人が集まる国際的な機関や外交官の子供が母国での大学進学のため、様々な国の大学入試制度に対応し、1つの国の制度や内容に偏らない世界共通の大学入学資格及び成績証明書を与えるプログラムとして開発された。その目的をより良いより平和な世界を築くために貢献する人材育成としており、その教育プログラムの特徴として「全人教育」を掲げている。(Wikipediaより引用)
学校はといえば、日本の詰め込み教育とは違いますから、のんびりしているように見えますが、確実に考える力のつく教育がなされるのだと思います。当然視察した学校は私立(前回は娘が米国籍保有者の為公教育が受けられた。)ですから少人数且つ手厚い教育がなされています。
しかしながら、自分たちが数年でもマレーシアに移住しこの学校に通った場合、社会から分断され得るなぁと思いました。それはタイに行ってもフィリピンに行っても同じなのですが、やはりコミュニケーションの問題でしょうか。勿論日本人も英語話者もどこの国にもいますから友達は出来ますが、その国の社会になじむには相当なコミュニケーション能力が必要です。
マレーシアにいながら、自分は何を子どもに与えたいのだろう?と考えました。私は学歴はあるに越したことはないけれどないならないで良しと思います。お金もあげたいですけれど、無いし。でも、もっと確かなものをあげたいな、と。お金より確かな物ってなんでしょう?
将来子どもが日本で幸せに暮らす姿は私には今は想像し難いです。彼女らの安住の地はヨーロッパなのか、アジアなのか、アフリカなのか、中国なのか、やっぱり日本なのかも知れないし。それぞれの地に良さがあり、未熟さや問題もあり。それは本人がここだ!という地を見つけて、そこでどうにかして収入を得て、人と交わり生活していって欲しい。ただ日本に生まれたからではなく、米国籍を持っているからではなく、異なるものへ飛び込み、理解しようとするバイタリティ。うーん、書きながら思ったのですが、それは今一番私が欲しい物ですね。私もまだ夢を諦めてはいませんよ!(なんとまとまりのないブログ、ごめんなさい。)
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