8/26(火)は、隣町である入野町の障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァへドリームラリーをしに行きました。
どうしたらお互いにあまりびっくりしないで遊べるだろう?ということを事前に数回子ども達を連れて行きながらアルス・ノヴァスタッフの尾張さんとずっと話し合って来ました。ペアを組ませて「はい、遊びましょう!」なーんて言っても彼らは絶対に遊び始めません。
そこで尾張さんの渾身のアイデア、ドリームラリー!スタンプラリーの要領で、利用者さんとのいろいろな触れ合いからスタンプを集めて行きます。
人一倍シャイなゆーたんや石橋を叩いて叩いて這って渡るようなタイプのりこっちはどう反応するだろう?と心配していたのですが、ゆーたんはおいかけっこにハマり最終的には誰よりも走り回っていたし、りこっちはガムテープ貼りにかなりご執心で時間いっぱいまでやっていました。
結構難易度の高い、ブレイクダンス?の得意なYくんと一緒に踊ろうなんていうのもちょっと照れながら結局かなり楽しんでいたし。最後は南中野のドラムのMiNaちゃんとドラムセッション。「また連れて来るから、おうちの人が待っているから帰ろう。」と頼み込んで引きはがすようにその場を後にしました。
スタンプコンプリートの景品は近くののヴァ公民館工房に移動して、缶バッチ作り。時間をオーバーしてしまい、お家の方を車中なのでお待たせしてしまいました。
アルス・ノヴァでの時間の流れ方はなんだかゆったりとしているように感じます。利用者さんの中にはいつも昼寝をしている人、文字をひたすら書いている人、シールを山のように貼り続ける人などがいます。こういうことが彼らの難しさであり日常で支障を来す部分なのでしょうけれど、それに特価してしまうというこの施設ならではの面白い部分があります。短所を長所にすり替えてしまう、これって実は単に捉え方だったりするのかもしれません。
アルス・ノヴァで好きな事に全エネルギーを注げる人達、嫌な事は大暴れして全身で拒む人達を見て、日々時間に終われ私を含む周りの大人に気を遣わなければいけない現代っ子に何か彼らから得るものもあるのではないかといつも思うのです。
・さよりのはらの中コーナー・
(以下はさよりの勝手な想いです。)
「障害福祉施設ってどんなところ?」
障害といっても人それぞれです。子ども達が真っ先に想像した障害のある人は、車椅子に乗っているだとか、目が不自由であるとか、身体障害者でした。アルス・ノヴァの利用者さんたちは、身体に障害のある人もいますが知的障害、精神障害、発達障害といった目に見えにくい難しさを持っている利用者さんが多いようです。そういう難しさを子どもに説明する難しさ。
そもそも私もよくわからないのです。私は今までのほとんどの人生を障害のため支援が必要な人がいない環境で過ごして来ました。たまに街や乗り物で出会ってもあまり観察してはいけないような気がしていて目を背けて来ました。長女の入園した保育園に身体、知的障害のある女の子がいました。歩いて1分の所に住んでいるとわかり互いの家を行き来したり、外で一緒に遊んだりしましたが彼女が特別支援学校に入学したときにお母様が「これからはこの子は福祉の世界で生きて行きます。」と言われた事が印象的でした。「福祉の世界」って、まるで私たちが生活する日常とは切り離されたよう。
そこで自分がよくわからずしてきたこと、奇異の目を向けてはならないと腫れ物に蓋をして来た事が彼らを苦しめているかもしれないと思いました。かといって未だにどうしたらいいのかわかりませんが、まるでまっぷたつに割かれたような「健常者の世界」と「福祉の世界」があるならばその壁を少しでも壊したいと思いました。
私は自分の子供にこのように説明しました。私は生活をしていて難しい所がある、物忘れがひどいところ。一往復で済むおつかいに三往復することなんてしょっちゅうです。なぜか携帯電話やリモコンが冷蔵庫から出て来たり。人に言われた事をすぐに忘れてしまうのでメモをとるのに、今度はそのメモがどこにあるかわからないとか。これらは笑い話で済むけれど、本人にとっては人生を無駄に過ごしている感覚で治せるものなら治したいです。そうやってひとそれぞれ他人には理解し難い難しさを何かしらもっていて完璧な人間なんていない。そういった難しさが大きくて助けが必要な人たちが支援を受ける施設ではないかということを話しました。まぁ、こんな説明ではよくわからないでしょうね。あとは一緒に肌で感じて行こうと思っています。
向こうに行けばこっち側。
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