Tuesday, March 29, 2022

好奇心を満たす学び②

前回の続きとなります。娘の進学する高校は探究型の教育を実践する学校で、入試も自己アピール型でした。一次選抜は学校の成績の他、課題として、

  1. エッセー
  2. 数学の探究レポート
  3. 理科の探究レポート

でした。二次選抜は、

  1. 面接
  2. 数学の口頭試験
  3. 理科の口頭試験

国際高校らしく提出課題も面接も全てオンライン、言語は英語でした。短期間で受験を決めたにもかかわらず選抜を突破できたのは偏差値教育以外のことに力を入れてきたからだと考えています。中学校入学時に家庭では、娘の知的好奇心を満たし、育むために学校では学べないことを教育をしようと決めました。具体的に各教科やったことは以下になります。


  • 国語 → 文章を読むことがもともと好きだったのでそれは本人に任せ、アウトプットの機会をつくる。演劇学校など。
  • 数学 → 学校教育の他には特になし(これについては後悔中)
  • 英語 → 多読、多弁によりできるだけ語彙を増やす。一字一句を間違えないように書けるようにするという中学校英語は敢えて軽視。
  • 社会 → 世代やカテゴリーを越えて興味を持てること(政治、宗教、サブカルチャー)などを話し合えるメンバーを集め、場を設ける。
  • 理科 → 体験型自然科学クラブに参加。探求・研究・発表。
  • 感性 → クラシックなものから前衛までさまざまな芸術に触れる。
  • 総合 → 社会課題を持ち、アクションにつなげられるチャンスをつくる。農業塾など。


従来の学習塾には通いませんでしたが、結果的に偏差値も高い群にはおりました。しかし、上記を抜きに学習塾に通っていたら彼女は学習意欲は保てなかったと思っています。もちろん、これは全ての子どもに当てはまる訳ではなく、あくまで娘のためのカスタマイズです。こういう子が欲する知的好奇心を満たす努力をし、辿り着くことができたのが今回の合格であったと思っています。我が家にはもう一人娘がおり、今春中学入学予定ですが、また少し違ったアプローチになると思っています。なので具体的なことも書きましたが参考まで、。要は子どもの好奇心・探究心は彼らの学習意欲そのものなのでぜひ大事にしていただきたいということ。


ここからは教育の中から我が家が専門たる英語教育について記します。


もしかして、会員のみなさまは英語の項目で、不安になったかもしれません。私たちの「こども英語」ではいわゆる中学校英語は語学を習得する初期段階にふさわしくないと思っています。それが入試に直結しているので無視はできず、ジレンマを抱えるところではあります。必要な子にはバックアップをしたいとは思っていますが、そこに捉われすぎないようにしたいと思っています。本来言語を習得する過程はこうでありたいと思っています。

  1. 聞き取ることができる(なんとなく聞き取れる→はっきりと聞き取れる)
  2. 話すことができる(なんとなく伝えられる→はっきりと正しい文法で伝えられる)
  3. 読むことができる(なんとなく読むことができる→単語の意味や慣用表現も理解し、文脈も読み取れる)
  4. 書くことができる(誤字も含め言わんとすることが伝わる文章が書ける→一字一句間違えずに正しい文法で、慣用表現も使って書くことができる(受験英語)文脈をつくることができる)
いきなり高度なことを求めすぎて、こけてしまう子(英語嫌い)が出てしまうと思っています。同業者とよく話すのは「受験科目から英語をなくせばみんな話せるようになるのに。」ということ。叶わないことを嘆いても仕方がないので、私たちの「こども英語」では、1〜3を大切に時間をかけて育んでいきたいと考えています。※もちろん4も大事なことですが、順番がもう少し先だったらなぁと切に願っています。


私たち、この実用英語と受験英語の乖離に長年悩んでいます。生涯にわたって使えるのは前者、後者は受験にしか役に立ちません。もちろん、実用英語をマスターすれば受験英語も網羅できるのですが、受験英語が小手先の暗記とテクニックでクリアできるのに対し、実用英語の習得にはとにかく多読・多弁が必要でとても時間も手間もかかります。高校・大学入試の段階で習得まで達成するのは簡単ではないのですよね。今回は受験英語を軽視して実用英語を伸ばした先に娘の進路が直結していたので、自分達のビジネスにも自信を持てる機会になりました。なんだか全くまとまっておりませんが、教育について語り出すと伝えたいことがありすぎて長くなってしまうので今回はこの辺にしておきます。また新生活が落ち着いたら、zoomなども使って保護者同士の交流の場も設けたいなぁと思っています。なかなか送迎も短時間でお願いしていて、ご家族の方とお話しする機会もなくなってしまったので。

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