Thursday, December 6, 2018

トランスフォーマー!

娘の進学でここ半年は色々な学校を見学に行きました。結局娘も私も納得できる学びの場はなくて、足りない学びは自分たちで作っていくしかないと改めて気づいたところです。

どんな教育を求めているかというと、答えのない課題に向き合い多様な人々と連携し解決に向かっていく力を養いたいのです。これからの子どもたちには進学のためでもなく、就職のためではなく、世界に溢れる問題を解決し、より幸福に生きるための力を持って欲しいのです。

最近注目しているSDGsという国際的な開発目標があります。最初は教材として本を買って読み始めたのですが、小さな子でも社会に目を向けるのに手がかりとして大変にわかりやすいし、何より一つ一つうなづける。

持続可能な開発目標(SDGs)とは
 持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
(外務省HPより引用)


先日、セミナー「都市・街でSDGsをカタチにする~エネルギーの面的マネジメントと街づくり~」(21世紀金融行動原則(環境不動産ワーキンググループ)・環境省共催)に参加してまいりました。

うまくまとめられませんが、ここで得たこと、気づいたことを備忘録としてここに記録しておこうと思います。

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まず「SDGs達成に向けた都市の役割」藤野純一さんの話では、

●SDGsが国連や各国代表だけでなく、若者や障がいのある人たちなどマイノリティも交えて議論するというプロセスを経ていること。
●ステークホルダー(ウィンウィンで連携できる関係者)を増やすことが大切。
●正式には"Transforming our world: the 2030 Aggenda for Sustanable Development"。Transformingとは蛹から蝶になるような変態の意味。地球、世界はまさに変革が求められている。
●「まちは何のためにある?誰のためにある?」に立ち返るためのSDGs。
●誰一人取りの残さない。

というお話がとても印象的でした。

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次なるは「官民で進める政策の実現と新たな連携の可能性」市職員でもある松野英男氏の話では今春「SDGs未来都市」に認定された浜松の取り組み(?)を具体的に知りたかったので期待大。

●浜松版SDGs、エネルギーに不安のない「浜松版スマートシティ」の実現や、林業の成長産業化、外国人の子どもの教育支援などに取り組む中で今回は「浜松版スマートシティ」の話。
●企業と連携することにより税金に頼らない循環型資金を得る。
●エネルギーを循環させネットワーク化したスマートシティ。モデルエリア4区で実施。
●官民連携がさすのは、行政(担当課)と民間企業のよう。

私の感想*
・エネルギー面や資金面では持続可能に思えるが、環境、防災、景観、経済的格差など他の社会的課題が生まれる。総合的に見ると偏りがあるような気がした。(メガソーラー無秩序に立てて大丈夫?とか、スマートシティは単にハイソサイエティ向けエリアになるのでは?)
・エネルギー(資金)循環よりもっと先のビジョンが見えないので他のステークホルダーをどのように巻き込めるか?
既存の都市計画(一部の行政と一部の企業が連携、経済優先型)とあまり差がないように感じた。→PPPと言っているのでSDGsではなく、前段階でこれからという印象。

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浜松市の話を聞いて、私には全然関係のない(できてくるものを受けるだけの立場である)話だなとちょっと場違い感を感じてしまったのですが、最後のお話を聞いてそういう気持ちは少し晴れました。

「データが動かすこれからのSDGs街づくり」
株式会社ヴォンネルフ 取締役COO 永積紀子氏

●ある地域の平均寿命データからエリアの格差(経済、教育、社会的)が見える。→社会保障費用がかさむので長期で見ると経済的にマイナス。
●再開発段階で住居環境を改善したアフォーダブルな不動産にすることで長期的な環境リターンが生まれる。
●教育は経費ではなく投資
●ディベロッパーによる再開発は利益最優先になる。→NPOや民間まちづくり会社と連携することで、地域課題の縦割りを乗り越える。

「もう、ヴォンネルフさんが浜松の街づくり、再開発に関わって!」としか浮かばない。けれどなかなかそう願って叶うものでもないので、市民として知恵はつけていきたいなと思いました。母も賢くならねば。

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そこで、以前から町のお母さんたちで集まってSDGs勉強会をやろうと言っていたので早速実行。

第一弾【SDGsってなに?私たちの生活に関係ある?】トーク
日時:12月10日 10〜12時

場所:富塚西小学校 会議室
対象:どなたでも!
申込:不要ですので、フラッと来てみてください 
主催:みんとみ

冬休みには、子どもともSDGsトークもやっていきます。

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